売却を検討するべき不動産の特徴について詳しく解説!

公開日:2022/12/15  最終更新日:2022/12/14


思い出が詰まった不動産を手放すのは大きな決断です。しかし、土地や建物をそのままにしておくと、それだけでも税金がかかり大きな負担になります。さらに築年数が古くなると、資産価値はどんどんと下がってしまうのです。そこでこの記事では、売却を検討するべき不動産の特徴を解説します。使っていない土地・建物を保有している方は必見です。

手持ちの不動産を売却するメリット

では、不要な不動産を売却すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

税金の負担が軽くなる

土地や建物を保有していると、そこに税金が発生します。仮に利用していなかったとしても、保有者に対して税金が発生するため、継続して一定の資金がかかることになります。不動産にかかる税金は固定資産税や都市計画税といわれるもので、不動産を売却すれば、当然、それらの税金は発生しなくなります。

固定資産税の場合は、固定資産評価額×税率で計算でき、標準税率はおおよそ1.4%です。したがって、固定資産評価額が1,500万円であり1.4%の税金がかかるとなると、毎年21万円の固定資産税が発生するのです。また都市計画税は、固定資産税評価額の0.3%とされているので、前述の1,500万円の土地であれば4万5,000円となります。つまり、固定資産評価額が1,500万円の土地を保有していると、年間で25万円ほどの税金を負担することになるのです。不動産を売却すれば、それらの負担はなくなります。

維持費が不要になる

建物を所有している場合は、時間の経過によるさまざまなところに不具合が出てきます。外壁工事が必要になったり、機器や設備の修繕が必要になったりすることもあるでしょう。メンテナンスも必要であり、高額の負担金が発生することも考えられます。更地の不動産であったとしても、草が生えるなどした場合は、年に1回や2回程度除草作業が必要になるのです。業者にお願いすれば、土地の広さにもよりますが数万円のコストが発生することも考えられます。しかし、不動産を売却すればそれらの出費は一切かからなくなります。

現金を確保できる

不動産を売却すると、相応の現金を確保できます。これから車や住宅を購入しようとしているなど、資金が必要なときには不動産の売却が手助けとなってくれるでしょう。また各種ローンの支払いに苦慮しているようなケースにも、役立ってくれます。不動産の売却で得られる資金は他にもあり、保険が還ってくることもあります。火災保険等は1年毎に払うのが基本で、売却すると残りが還ってくるのです。

手持ちの不動産を売却するデメリット

一方で、不動産売却には以下のようなデメリットもあります。

時間と手間がかかる

不動産の売却は、不要品の買取とは異なり、その日のうちに手続きが終わるわけではありません。時間と手間がかかるので、ある程度の余裕を持って対応する必要があります。まず行うべきなのが、不動産相場の調査です。売却しようとしている不動産の相場を把握し、適切な価格設定かチェックできるようにしましょう。

そのうえで、信頼できる不動産会社を見つけ出して査定を受けます。その後、不動産会社を介して売却活動を開始し、購入希望車が出てくれば交渉していきます。売却までには、売却活動の開始から6か月程度かかることもあるので、ある程度の時間は覚悟する必要があるでしょう。

売却コストがかかる

不動産を売ることでお金が入ってくることばかりをイメージしていると、痛い目に遭うかもしれません。そもそも売却には一定のコストが発生します。印紙税や測量費、さらには仲介費も発生するので、合計で1,000万円を超える売却コストがかかることもあるのです。

ちなみに、不動産会社の仲介料は法律で上限が決められており、200万円以下の場合は5%以内、400万円以下の場合は4%以内、400万円超の場合は3%以内です。たとえば1,500万円で売却する場合は、その3%が仲介費の上限額なので、45万円を不動産会社に支払うことになります。

売却を検討するべき不動産の特徴

不動産には、持っておいたほうが良いものと、売却したほうが良いものがあります。こちらでは、売却が望ましい不動産の特徴を紹介します。

地価の下落が考えられる不動産

人気エリアにある土地なら、保有しておき、もっと高くなってから売るのもおすすめです。しかし不人気エリアに立地している場合は、価値が下がる一方であり、保有していても価値が上がることは考えにくいです。価値が下がり切る前に、売却したほうが良いでしょう。

空き家で今後使う予定もない不動産

全く使っていない空き家であれば、保有していても税金や維持費がかかるだけです。早めに売りましょう。そもそも人が住んでおらず、掃除や手入れがされていない不動産の劣化スピードは想像以上です。1年間や2年間でも、さまざまな場所に不具合が生じるので、将来的にも住む予定はない、ということであればすぐに売却の手続きを進めましょう。

まとめ

手持ちの不動産を売却するメリットおよびデメリット、さらには売却を検討するべき不動産の特徴をお伝えしました。不動産を売却するメリットには、現金の確保や負担の軽減が挙げられます。デメリットには、手間と時間さらには売却コストがあります。自身の土地について、売ったほうがいいのか、そのまま保有したほうが良いのか悩んでいる方は多いと思います。自身で判断できない場合は、専門家である不動産会社に一度相談してみるとよいでしょう。適切なアドバイスをもらえるはずです。

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